理念

空手を習えば強くなっていきます。だけど、強ければそれでいいのか。「強くったってカッコ悪い奴がいっぱいいる。そうだ。俺はカッコいい奴を創るために教えているんだ」。昔から思っていたことです。子どもを授かってから、なおいっそう、強くなるだけではいけないと心底思うようになりました。 私は、“強いなあ”ではなく“カッコいいなあ”と思わせる人間を創ることに重きを置くようにしています。なぜなら、強いという評価には、やっかみがこもっていますが、“カッコいいなあ”には、強さプラス人としての魅力がそう言わせるからです。そんな人間の周辺にはさまざまな人材が集まってきて、知らずにリーダーに押し上げられるでしょう。

政策1

建武館は武道とスポーツの分野だけでしたが、2011年よりアンチエイジングトレーニングという健康と福祉の分野にも推進し始めました。実は、もともとは『オフィス空手』というものを企画していました。オフィススペースを利用して社員を対象に出張空手をしようというものです。すると、ある方がシニア層を対象にしてはどうかと提案してくれたのです。当時、私は母親にどうにか運動の習慣をつけさせたいと思っていたので、この提案が一押しとなり、アンチエイジングトレーニングが誕生したのでした。これにより、武道とスポーツの分野だけだった建武館が、より健康であり続けるというニーズに即したウエルネス事業へと展開するようになりました。

政策2

寺子屋は江戸時代に発達した、いわば一般庶民の子ども向けカルチャー教室でした。生きていく上で必要な、字を読む・字を書く・計算する・商売の仕方を学ばせた画期的なものでした。さらに先人の素晴らしいところは、学問だけでなく論語も学ばせ人の道もセットで説いたところです。道徳の規範意識のない者が利潤追求ばかり学べば、法律を犯さなければ何をしてもいいという狡猾な輩となる。それを憂えたからでした。

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